野球の未来

野球×科学

#1 野球のミライ

はじめまして。1回目の投稿はこのブログを始めた理由を書こうと思います。

 

僕は小学生の時に野球を始めてから、大学まで(大学時代は社会人リーグで) 続けました。そして今年からは大学院生としてアメリカでスポーツパフォーマンスについて学んでいます。野球からは技術的なこと以外にも人として生きていく上で大切なこともたくさん学べましたし、野球というスポーツに本当に感謝しています。しかしながら野球の競技人口は、サッカーなど他競技の台頭の煽りを受けて年々減り続けていると言われています。いくら高校野球が絶大な人気を誇り、プロ野球の観客動員数はここ数年回復傾向にあるとはいっても、将来の野球界を担う子どもたちが野球をプレーすることを選んでくれないと、そこに未来はありません。

 

日本の野球界は今、分岐点に来ていると思うんです。高校野球においては、投手の投球数制限議論や、髪型においても脱ボウズ化を進める学校の出現など、既存のルールや慣習を今の時代にあったものに変えていこうという流れは徐々にできつつあります。

でも一方で、陸上や水泳などの他競技が最先端の科学的知見を取り入れた練習法で強化に力をいれているにも関わらず、野球では未だに極端な走り込みにみられるような旧態依然の、科学的根拠を欠いた練習法を強いる指導者の方々が多いというのもまた事実です。

日本の野球が他競技に比べて、練習内容の面で発展が遅れているのは紛れも無い事実です。。

 

異常なまでの長時間練習(高校野球の長期休み期間の連日の2部練習や、プロ野球のキャンプなど)や、パフォーマンス向上に活かされない理不尽な体力トレーニング(心肺機能向上と精神力強化を主な目的とした持久走的なトレーニングに偏った練習)を伴うようなスポーツが果たして子供達にとって魅力的に映るでしょうか?

もちろん、それが野球が上手くなる唯一の方法であるなら仕方ないと思います。ですが、決してそうではないと個人的には感じています。工夫次第で練習をより短時間でも効率的で、選手自身も効果を実感できるものにできるはずです。

 

実は科学的な研究によって、野球に限らずスポーツのパフォーマンス分析や効率的な練習法の検討などはかなりされています。ところが、それらの最新の知見が実際の指導現場であまり活かされていないのが、日本スポーツ界全体にとってのここ数十年の課題だそうです(大学の先生がおっしゃっていました)。

そうした研究によって明らかにされている野球に関する知見をここでシェアできればと思います。

 

何もこんなことで日本野球界の発展に貢献できるなどとは1mmも考えていませんが、少なくともここの記事を目にした野球好きな人たちが、新たな視点から野球について考えられるキッカケに少しでもなればと願っています。

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 @シカゴ・カブスの本拠地、リグレーフィールド