野球の未来

野球×科学

#22 甲子園大会中止を受けて

こんにちは。コロナウイルス蔓延の煽りを受けて、高校野球の全国大会である夏の甲子園大会中止が決定しましたね。これで今年度は春夏共に甲子園大会が開催されないということになってしまいました。甲子園を目指して3年間頑張ってきた高校3年生の球児たちの思いを考えると本当に無念というか、やり切れない思いになってしまいます。

インターハイなど他の高校生の大会も中止になっていることを考えると、高校野球だけが特別に開催を許されることはできないということも理解できますし、無観客でも開催しろという意見はそういう意味では少し間違っているというか、他のスポーツをしている高校生たちにとってフェアじゃないのかなと思います。

でもなんとかして、各都道府県が独自に3年生たちのために引退試合の場を用意してあげて欲しいと思います。別に優勝校を決めるためのトーナメント制にする必要はありませんし、各校1試合だけでもいいです。夏に開催するのではなく10月や3月などコロナが落ち着いてから開催すれば良いと思います。それでも3年間ともに頑張ってきた仲間と最後に野球をする機会を作ってもらいたいです。

そして春の選抜に出場するはずだったはずの高校に関しては同じくコロナが落ち着いたら、1試合だけ甲子園で試合または練習する機会を提供してあげて欲しいなと思います。せっかく夢にみた場所で野球をする権利を勝ち取ったのに、それが流れてしまうというのはあまりに残酷すぎます。

こういったことをするにあたってお金や受験勉強などたくさんの障壁はあるでしょう。それでもできない理由を探すのでなくて、できる方法を探して欲しいと思います。プロ野球選手会がお金のない自治体に対して試合を開催するための支援をするというニュースを見ました。クラウドファンディングをして、試合の様子をバーチャルで放送するというようにすれば、全国の高校野球ファンからも支援が集まるでしょう。秋(または冬)の大学受験前に開催するとしても、受験勉強があるとはいえ1日だけなら引退試合のために時間を使いたいという高校3年生も多いと思います。とにかくなんとかして最後に高校生たちが仲間とプレーする機会を周囲の大人が全力で用意してあげて欲しいと本当に本当に願うばかりです。